ご本人について
年齢
70代女性 脳梗塞 (脳梗塞2回・脳出血1回の既往あり)
疾病及び既往
脳梗塞 (脳梗塞2回・脳出血1回の既往あり)
身体状況
軽度両側性麻痺 (運動麻痺:左>右) 運動性失語
オーダーメイドリハビリプラン
週2回 1回90分 (24回目終了時の報告)
当初の目標
まっすぐな姿勢で、もっとうまく歩けるようになる。
脳卒中発症後から・・・これまで
過去に脳梗塞・脳出血の既往はありましたが、自立した生活を送ることができていました。
2年1ヶ月前に再発した脳梗塞で、急性期病院に約1か月間、回復期病院にて2ヶ月間入院なさいました。
退院後は、週6回のデイサービス、訪問鍼灸、訪問STを利用なさり、機能訓練に励んでいらっしゃいましたが屋内は車椅子移動でした。
お試し体験を経てR2.2.4から、当施設にて60日間集中プログラムを開始され、その後もご利用を継続なさっています。
初回体験時の様子
ご主人による車椅子介助にて来所なさいました。
運動麻痺は軽度でしたが、重心のコントロールが悪く立ち上がりが困難。
怖さで手を離して立ちあがることができない状態。
体幹は丸まり、かつ左側に崩れるような姿勢を取っていらっしゃいました。
ゆっくりと四点杖歩行が可能でしたが、左足のつっぱりや骨盤・上半身の動揺が強く見られていました。
方向転換もうまく出来ずに横になだれ込むように座る場面が多く見られていました。
オーダーメイドリハビリの内容
- 上肢に頼らずに、左右どちらの下肢でも安定した支持ができるように、足裏の感覚情報や視覚的な情報も利用して、左右対称的に筋活動が行えるよう働きかけ
- 左下肢のつっぱりや体幹部の低緊張などに対し、筋の緊張状態の調整
- 日常生活動作におけるポイントをご主人を交えて指導し、反復練習すると共に、その都度資料を作成して自宅での実施
- できる能力はあるが、“やってもらうことへの慣れ”が随所に見られており、自宅内の環境調整と、ご主人に対して必要最低限の介助となるように継続的な指導
- 利用している各サービスでの介助方法や指導内容・歩行補助具を統一し、共通の目標を持った関わりに調整
改善してできるようになったこと
- 安定した立ち座り
- 恐怖心がなくなり、手を離して背筋を起こしての立位
- 右足が左足を追い越して前に出せるようになってのスピードの向上
- 見守りでのトイレ動作、更衣動作、階段昇降
- 練習場面での、屋外歩行器歩行
- 自宅内移動での日常的な歩行器歩行
- ご家族のサポート方法の理解が深まり介助量が軽減
ここが良かった ~担当セラピストより~
毎回ご主人様が付き添ってくださり、自主トレーニング方法や介助における注意点など共有できました。
ご本人の頑張りに加え、ご家族の皆様の支えが何よりの力となっていたように感じます。利用なさっている他サービス関係者様とも、チームとして同じ方向性で介入できたことも大きな改善につながりました。
改善を実感してできた新たな目標
「お孫さんと一緒にディズニーランドに行く」という大きな目標。
次クールは、玄関上がり框を自分で昇降し、自宅内では車椅子を使用しないことを目指して行きます。
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