秋晴れの中、ご利用者様の希望にて脳梗塞リハビリステーション長野から電車訓練を行いました。

ご利用者様は両ロフストランド杖、プラスチックの両短下肢装具(二本の肘まで支えられる杖と両足首を支える装具)でした。

【駅までの道のり】

当施設は長野駅まで徒歩5分という立地ですが、それゆえ大通りは多く横断歩道も長くなります。歩道橋や地下道がない大通りは渡るのも一苦労だと感じました。(写真1)

(写真1)

【エレベーター】

長野駅は中心駅でもあり、ホームに行くまで3つエレベーターを使用します。この時役立つのが『開延長ボタン』です。病院などでは標準にあるものでしたが、実際に駅を使用すると1か所しかありませんでした。

今回は、同行者がドアを抑えて乗り降りしました。

【券売機】

切符売り場は、手すりはなく両ロフストランド杖のご利用者様は端の壁にもたれる形で両手を開けていました。また、杖の置き場所もなく困っている様子でした。

今回は空いている時間を狙いましたが、壁際の券売機が開いていないとなるとまた大変だと感じました。(写真2)

(写真2)

【電車昇降】

乗り込み:手すりはドアの内側に奥まって付いている為、ホームから掴むのが難しい状況でした。(写真3)また、段差と幅が20~30㎝程あり杖のみでの乗り込みは難しく、同行者が体を支えることで乗り込みを行いました。(写真4)

降り:ドアのレールに足が引っ掛かります。⇒駅員さんに依頼をすると昇降ともにスロープを設置してもらえました。また、乗った時に依頼すると降車駅でもホームで待っていてくれるのでスムーズに乗り降り出来ました。実際にスロープも利用し、そちらの方が安全に昇降できることが確認でき、ご本人様も安心された様子でした。(写真5)

【電車内】

 車種により左右の揺れの大きさや加速時の揺れに大きく違いがありました。また、手すりの位置や優先席からドアまでの距離も違いがありました。新しい車種には車いす専用のトイレ(手すり付き)まで設置されていました。(写真6)

(写真6)

時間に余裕のある電車移動だったら、車種まで確認して乗車するのも一つの手だと思いました。