プラセボ効果(プラシーボ効果とも言われる)とは?

プラセボと言うニセ薬(砂糖やデンプンなど効き目がある成分が全く入っていない薬)を服用しても、患者さん自身が“この薬は効果がある”と思い込むことで、症状が改善してしまうことがあります。これをプラセボ効果と言います。 子供の頃ケガをした時に、お母さんが「痛いの痛いの飛んでいけ~!」と叫ぶと、何となく痛みが和らいだ気がしましたが、これもプラセボ効果の一種なんだそうです。人体の持つ不思議な生理現象の一つで、まさに「病(または健康)は気から」の部分も確かに存在するようです。私はスピリチュアルな人間ではありませんが、「言霊(ことだま)の力」もこれに通ずるのかもしれません。

ではノセボ効果(ノーシーボ効果とも言われる)をご存じでしょうか?

プラセボ効果とは反対に、ニセ薬なのに「この薬には副作用がある」と思い込んで、望まない副作用が出たり、本当の薬なのに「こんな治療法や治療者では効くはずはない」と患者さん側に不信感があったりすると薬の効果が減少したりします。これをノセボ効果と言い、これによって薬の効果が30%も低下するとの研究結果もあるそうです。一般的に何事に対しても悲観的な物の見方が関連深いと考えられています。最近はより安価なジェネリック医薬品の使用が促されていますが、「ジェネリックは効かない!安かろう悪かろう!」と思い込んでいる方もいるかと思います。その思い込みがノセボ効果を生み、薬効が低くなってしまうかもしれません。ネガティブな思い込みを捨てると、経済的にも良いかもしれませんね。

やるからには信じなきゃ損

せっかく処方された薬なので、思い込みの力によって負の効果をもたらすことはもったいないですし、前向きに捉えて多くの薬効を期待したいですね。

リハビリにおいても同じだと思います。医者に言われた「もう回復しません」を信じるのではなく、せっかくやるからにはセラピストの提供する施術内容を信じ、自身の症状が改善することを信じて取り組んだ方が、リハビリ効果も得られやすいです。我々セラピストは「この人を信じてもう一度リハビリに取り組もう」と思ってもらえるように自己研鑚に努めていきます。

この記事を書いた人:理学療法士 徳田健二

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笑顔の理学療法士 徳田 健二
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