脳卒中と脂質の関係
今回は「脂質」に関してお話しさせていただきます。
「脂質」は、主にエネルギーを産み出し貯蔵したり、細胞膜やホルモンを構成したり、保温効果や衝撃から内臓を守る役割があります。
脂質が不足した状態が続くと、疲れやすくなったり、血管や細胞が弱まり脳卒中のリスクが高まります。
脂質を多く摂れば脳卒中予防?
一方、脂質が過剰な状態だと、消費しきれなかったエネルギーが体脂肪として貯蔵されるため肥満の原因になりやすく、脂質異常症・高血圧症・動脈硬化症など様々な生活習慣病を引き起こし脳卒中のリスクが高まります。
多すぎても少なすぎても駄目…難しいですね。
では、1日あたりどのくらいの脂質を摂れば良いのでしょうか?
「日本人の食事摂取基準2020」の報告書案によると、「1歳以上の男女共に、1日のエネルギー摂取量の20~30%」を目標量として掲げています。
1日のエネルギー摂取量は年齢・性別・体重・活動量によって異なるので一概には言えませんが、「活動量が普通」※な「65歳の男性は1日当たり60g」「65歳の女性は1日当たり50g」と言われています。
※座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買い物・家事、軽スポーツのいずれかを含む場合。
下記の表は脂質の多い食品の一部とその含有量を示したものです。
脂身の多い肉、揚げ物やスナック菓子、マヨネーズ・生クリーム・バター・チーズを使った食品に脂質は多く含まれています。
こうやってみると、簡単に目標量を摂取できちゃいそうですね。
摂りすぎにはご注意を!