リハビリにおけるたんぱく質の役割

今回から栄養素のお話をリハビリと絡めてお話しさせていただきます。

たんぱく質って何を回復させてくれるの?

「たんぱく質」は、主に筋肉や細胞を作り出したり、エネルギーを生み出す役割があります(1gあたり4kcal)。

しかし、エネルギーを生み出すのは糖質が不足している時で、あくまでたんぱく質は筋肉や細胞を作り出すために使われるのです。

たんぱく質が不足した状態が続くと、体力・免疫力が低下したり、筋肉量が減少したり、血管が弱まり脳卒中のリスクが高まります。

たんぱく質は、お身体の機能回復や脳卒中予防のため、とても重要な栄養素なのです!

リハビリに必要なたんぱく質の1日の摂取目安は?

では、1日あたりどのくらいのたんぱく質を摂れば良いのでしょうか?

「日本人の食事摂取基準2020」の報告書案によると、「65歳以上の男性は1日当たり60g」「65歳以上の女性は1日当たり50g」を推奨量として掲げています。

ただし、腎機能が低下した方などたんぱく質の制限がある方など、全ての人に当てはまるわけではないためご注意ください。

回復に必要な十分なたんぱく質を摂取する方法は?

下記の表は、推奨量のたんぱく質を摂取するために必要な各食材の量です。

たんぱく質60gを摂取する場合、鶏もも肉であれば320g、卵であれば8個、牛乳であれば1800mlに相当します。

いかがでしょうか、これらを毎日摂取するのは大変ですよね…。

そこでオススメしたいのは「プロテイン」です。

「プロテイン」とは本来であれば「たんぱく質」を英訳したものですが、日本では「プロテインパウダー」として認識されています。

プロテインパウダーは牛乳や大豆などから精製されたもので、これを水や牛乳・豆乳で溶かして飲みます。

パウダータイプのプロテイン

メーカーによりますが、付属のスプーン1杯あたりのプロテインパウダーにはたんぱく質約15~20gが含まれています。

バータイプのプロテイン

その他にも、ドリンクタイプ・バータイプ・ゼリータイプなどが販売されており、様々な方法でたんぱく質を摂取することが可能です。

以前は筋肉隆々なマッチョが飲むイメージがありましたが、最近は健康や美容目的で飲む方も増え始め、コンビニなどでも見かけるようになりました。

プロテインが気になる方は、ドラッグストアやコンビニで探してみてはいかがでしょうか?

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