お身体の機能回復にあたり大切な要素は何かご存知でしょうか?
リハビリと栄養
それは「運動」と「栄養」です。
私たちが毎日食事をしなければいけない理由として、
① エネルギーを生み出す
② 筋肉や細胞を作り出す
③ ①②の反応を円滑にし身体の調子を整える
という目的があります。
食事と機能回復の関係
食事を摂り、食物から得られる栄養素を利用し生命を保ち活動を営むのです。
①②に最も効率が良い食物の栄養素(たんぱく質・脂質・糖質)に、①②の反応を円滑にし身体の調子を整える食物の栄養素(ビタミン・ミネラル)を加えたものを「五大栄養素」と言います。
効果的な機能回復のために
リハビリに絡めて栄養のお話をすると、十分に食事を摂り栄養が良好な状態でリハビリを行うと、たんぱく質が筋肉の合成に利用され、筋肉量が向上しお身体の機能回復に繋がります。
一方、十分な食事が摂れず低栄養の状態でリハビリを行うと、足りないエネルギー源(たんぱく質)を得るために筋肉が分解され、筋肉量が低下してしまう可能性があります。
そのため、リハビリと栄養は切っても切れない関係なのです。
これから何回かに分けて、栄養に関する情報を発信させていただきます。
リハビリだけでなく栄養についても考え、一緒にお身体の機能回復を目指しましょう!
低栄養とは?
では、「低栄養」とはどのような状態のことを言うのでしょうか?
ご自宅で簡単にチェックできる方法をご紹介します!
①体格指数(BMI)
体格指数(BMI)=「体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))」
②体重減少率
体重減少率=(通常体重-現在の体重)÷通常体重×100
上記の体重減少がみられる方は低栄養の可能性が高いと考えられます。
③ふくらはぎの太さ
麻痺がない方のふくらはぎの最も太い部分をメジャーで測定し、30cm以下が低栄養の可能性が高いと考えられます。
より簡単な方法として、「指輪っかテスト」というものがあります。
「指輪っかテスト」は、両手の親指と人差し指を結び、麻痺がない方のふくらはぎの最も太い部分を囲みます。
隙間ができれば低栄養の可能性が高いと考えられます。
ぜひ試していただき、上記に当てはまった方はご自身の栄養状態について見直してみてはいかがでしょうか?