改善事例インタビュー
当施設をお知りになったきかっかけ
奥様がインターネット、ホームページをご覧になって申し込まれたことがきっかけです。
お試し体験を受けた後のご様子
お試し体験で、奥様にはご主人の変化を見学して頂きました。
奥様の「夫が少しでも前向きになってくれたら」との強い思いでリハビリをスタートしましたが、当初はご本人様は具体的な目的が曖昧な状態でした。
基本情報
- 年齢:60代
- 性別:男性
- 診断名:脳梗塞
- 障害名:右片麻痺、軽度の失語症
- 既往歴:特になし
- 介護保険:非該当
- 利用時間:1回2時間
- 利用頻度:週2回(2カ月16回コース
今までの経緯
6年前に脳梗塞を発症、急性期病院に2カ月、県のリハビリセンターに2年間入所したのち自宅復帰となる。
現在は、医療・介護保険のサービスを使わずに自立され、車の運転も可能となっていた。
今回、奥様からの「少しでも本人が前向きとなるように」との希望から当施設の自費リハビリを週2回 2時間、2カ月間(16回コース)を実施させて頂きました。
リハビリ当初は、ご自身の体に対して痛いのか、何がいいのか悪いのか分かりにくい印象
また無意識的に全身に力が入りやすく、リハビリベッドに寝る際においても力を抜ききれずに全身的な痛みを伴っていました。
身体機能は、右手に力が入りすぎてしまいグーパーを行う中で伸びづらく、手を伸ばす際など右腕は伸びきらずに体ごと突っ込む状態となっていました。
またペットボトルやお碗を操作する場面においては、左手優先となることで右手先に力が入り過ぎてしまい不安定となっていました。
右足においては、右膝から足先にかけて循環不良の影響から紫色となっており、浮腫みを著名に認めていました。
そのため、立ち上がりから左側へと重心が変移しており、左手にて押し上げるように立ち上がっていました。
立位においても右足への重心移動が乏しく、歩行時に右手の曲がりを助長していました。
介入2か月後には、自身の身体の理解がすすんだ
ご自身の体に対する理解が得られたことで足の踏ん張りどころや手先の認識の理解が得られています。
物を持った時の持ち心地や歩いている時の踏ん張りどころを意識出来るようになっています。またリハビリベッドへと寝るも現在は痛みの訴えは聞かれない状態です。
身体機能においては、右足の循環不良は改善傾向と紫色の軽減を認めています。また右足の親指にて支える感覚も増えてきたことで立位バランスの向上を認め、歩行速度や歩数の減少など歩容の改善を認めています。
しかし、右足で支えられてきたことで今まで代償していた左腰部の痛みを時折認めています。
客観的な評価での改善数値
介入時 | 2カ月後 | |
Functional Balance Scale(FBS)(56点満点) | 48点 | 52点 |
Timed Up & Go Test | 12.72秒 | 10.42秒 |
10m通常歩行(秒/歩数) | 13.99秒/25歩 | 9.93秒/19歩 |
10m最速歩行(秒/歩数) | 11.94秒/19歩 | 8.15秒/18歩 |
改善の成果
足の循環不良の改善
介入当初は、右首や土踏まず小指側にかけて濃い紫色と足全体が浮腫み循環不良を認める状態となっていました。
2カ月後、右足首回りや足部全体の紫色は減弱し、浮腫みも軽減しています。
リハビリ当初からの2カ月間の比較動画
歩行能力の向上が、劇的に変化した様子をご覧ください。
現在も週1回60分を継続的に利用されています。
担当者からのコメント
今回、6年前に発症されたご利用者様ですが、最初は自身の身体に対して理解が曖昧で何を目標にしたらいいのかと考えながら行ってきました。
少しずつ身体や動きを共有することで歩行や右手に対しての訴えが聞かれるようになりました。長期的な経過されている方でも一緒に共有する時間のためにも2時間色々なやり取りを行ったことで改善への糸口を作る貴重な機会となりました。
2ヶ月の契約期間終了後も、本人自身からの希望でリハビリ継続となり、麻痺の改善と共にご利用者様が主体的になる手助けをさせて頂いています。