リハビリとビタミンの関係は?
前回まで、たんぱく質・脂質・糖質(三大栄養素)についてお話をさせていただきましたが、三大栄養素の反応を円滑にし、皮膚・骨・血管などの健康を維持する役割があるのが「ビタミン」です。
今回はビタミンに関してお話をさせていただきます。
いきなりですが、質問です。
飲料やサプリメントなど、「ビタミン」と名のつく商品はよく目にしますが、ビタミンの種類はいったいどのくらいあるかご存じでしょうか?
正解は13種類です!
ビタミンの効果的な摂取方法
更に、ビタミンは水によく溶ける「水溶性ビタミン」と水にほとんど溶けない「脂溶性ビタミン」に分けられます。
ビタミンは身体の中で作り出せないため、食物から摂取する必要があります。
特に「水溶性ビタミン」は大量に摂っても体内に蓄積が出来なかったり、調理方法によって溶けてしまうため、どうしても不足しがちです。
一方、「脂溶性ビタミン」は体内に蓄積されるため不足の心配はありませんが、大量に摂りすぎると頭痛や食欲不振などの症状が起きることもあるため注意です。
…とは言っても、通常の食品から摂っている量では心配はないためご安心を!
その他の注意点として、ワーファリン(抗凝固剤)※4を内服されている方はビタミンKの摂取に注意してください。
心原性脳塞栓症※5 や心房細動がある方は、医師や薬剤師から「納豆は食べないようにしてください」と言われた経験はありませんか?
それは納豆にビタミンKが多く含まれており、内服しているワーファリンの効果を弱めてしまうからです。
ワーファリンの効果が弱まると血管内の血栓ができやすく、脳梗塞の発症・再発リスクが高まります。
せっかく内服しているお薬の効果を最大限発揮するためにも、ぜひご注意ください。
※4 ビタミンKの力を抑え血を固まりにくくし、血栓ができるのを抑える薬。
※5 心臓内でできた血栓が脳内の血管へ運ばれ、脳動脈を詰まらせて起きる脳梗塞。