食品を買うと商品に栄養成分が表示されていますが、このように表示している場合や…
このように表示をしていることはご存知ですか?
「炭水化物」は「糖質」と「食物繊維」からなっており、「糖質」は体内に吸収されエネルギーを生み出しますが、「食物繊維」は消化吸収されずエネルギーにはなりません。
今回は「糖質」についてお話しさせていただきます。
「糖質」は主にエネルギーを生み出す役割があります。
以前お話をした「たんぱく質」と「脂質」もエネルギーを生み出しますが時間がかかるため、「糖質」は三大栄養素の中で最大のエネルギー源となるのです。
糖質が不足した状態が続くと、エネルギーが不足し疲労感を感じたり集中力が低下しま す。
また、糖質の代わりにたんぱく質がエネルギー源として使われるため、筋肉が分解され筋肉量が低下してしまう可能性があります。
一方、糖質が過剰な状態だと、脂肪の合成が促進し動脈硬化を促進したり、血糖値が上昇し糖尿病につながるため、脳卒中のリスクが高まります。
脳卒中後遺症に対するリハビリを実施した場合に、筋肉が分解されては意味がありません。そのためにも適正な量のエネルギー源としての糖質を摂取する必要があります。
では、1日あたりどのくらいの糖質を摂れば良いのでしょうか?
「日本人の食事摂取基準2020」の報告書案によると、「1歳以上の男女共に、1日のエネ ルギー摂取量の50~65%」を目標量として掲げています。
1日のエネルギー摂取量は年齢・性別・体重・活動量によって異なるため一概には言えませんが、「活動量が普通」※な「65歳の男性は1日当たり360g」「65歳の女性は1日当たり300g」と言われています。
※座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買い物・家事、軽スポーツのいずれかを含む場合。
ただし、糖尿病など糖質の制限がある方など、全ての人に当てはまるわけではないのでご注意ください。
下記の表は、一食分の主食に含まれる糖質の含有量を示したものです。
糖質は主食などの穀類、いも・果物・砂糖を多く使用した甘味に多く見られます。
脂質と同様に、多すぎても少なすぎてもお身体に負担をかけてしまいますが、バランスよく食べることが一番です♪